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サッカーの指標で重要とされているのが得点期待値（xG）です。ゴール期待値とも呼ばれ、シュートがどれほどゴールに結びつきやすいかを数値化した指標で、選手の決定力やチームの攻撃力を客観的に測る指標です。
皆様の中には、
- ゴール期待値って何？
- ブライアン・ムベウモのゴール期待値ってどれくらい？
- 正直、ブライアン・ムベウモってどれくらい評価できるの？
という疑問や悩みを抱えている方はいらっしゃるはず。
そこでこの記事では、ブライアン・ムベウモ選手のシーズン別データをもとに「実際のゴール数」と「xG」との差を比較し、ブライアン・ムベウモがどれほどの能力ある選手かを検証します。
「得点期待値（xG）」とは何か？
得点期待値（xG）とは、サッカーのシュートがゴールになる確率を数値化したゴール期待値の指標です。ここでは以下の3点について解説します。
- 「得点期待値（xG）」の定義
- 得点−xG の差分の意味
- xGデータのデータ元
「得点期待値（xG）」の定義
得点期待値（xG）は、サッカーのシュートが得点になる確率を0から1の範囲で表す数値です。ゴール期待値とも呼ばれ、シュート位置や角度、距離、使用した部位などの条件から算出されます。
例えば、xGが0.3ならそのシュートは30％の確率で決まることを意味します。
選手やチームの攻撃力を客観的に測るために利用され、海外の主要リーグでは広く普及しています。実際の得点数と比較することで、決定力や得点力の評価に役立つと言えるでしょう。
得点−xGの差分の意味
得点数と得点期待値（xG）の差は選手の決定力を測る数値と言えます。
ゴール期待値より得点が上回る場合は平均的な確率を超えて得点していることを示します。逆に得点数がxGを下回る場合は決定機を逃している、または運が悪かったと解釈されます。
例えば、得点期待値（xG）がシーズン合計で「5.0」の選手が実際に「8ゴール」決めた場合、平均的なゴール期待値を大きく上回り、高い決定力を発揮していると評価できます。逆に同じ「5.0」のxGに対して「2ゴール」しか取れなければ、決定機を逃しているか運に恵まれなかった可能性があり、決定力やチーム状況に課題があると考えられます。
xGデータのデータ元
得点期待値（xG）やゴール期待値は、イングランドのプレミアリーグでは公式サイトに詳細なxGは載りませんが、FBrefやUnderstatで得点期待値を閲覧できます。
スペインのラ・リーガやイタリアのセリエA、フランスのリーグ・アン、ドイツのブンデスリーガも同様にFBrefやUnderstatが主要なデータ元です。
日本のJリーグではFootball LABが独自に算出した得点期待値を掲載しています。いずれもOptaやStatsBombといったデータ会社が提供元であり、過去のシュートデータを基にAIがゴール確率を推定しています。
この記事で紹介する数字はUnderstatのデータを引用して選手を評価しています。
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ブライアン・ムベウモの得点期待値（xG）はどれくらいか？
ブライアン・ムベウモについてここでは具体的に以下の2点を解説します。
- ブライアン・ムベウモのシーズンごとの得点期待値（xG）などスタッツ
- ブライアン・ムベウモの得点−xGの差分
ブライアン・ムベウモのシーズンごとの得点期待値（xG）などスタッツ
ブライアン・ムベウモのシーズンごとの得点期待値（xG）などスタッツは以下の通りです。
| シーズン | チーム | 出場 | 分数 | 得点 | アシスト | xG | xA | xG90 | xA90 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2025/26 | マンU | 3 | 270 | 1 | 0 | 1.09 | 1 | 0.36 | 0.33 |
| 2024/25 | ブレントフォード | 38 | 3419 | 20 | 7 | 13.63 | 10.38 | 0.36 | 0.27 |
| 2023/24 | ブレントフォード | 25 | 1954 | 9 | 6 | 9.16 | 5.14 | 0.42 | 0.24 |
| 2022/23 | ブレントフォード | 38 | 2991 | 9 | 8 | 10.1 | 7.66 | 0.3 | 0.23 |
| 2021/22 | ブレントフォード | 35 | 2934 | 4 | 7 | 9.81 | 3.96 | 0.3 | 0.12 |
| 2017/18 | トロワ | 4 | 56 | 0 | 0 | 0.07 | 0 | 0.12 | 0 |
ブライアン・ムベウモのシーズンごとのゴール期待値を振り返ると、ポジション特性がよく表れています。
ウイングとしてプレーする機会が多く、シュート数だけでなくチャンスメイク数も安定しています。2022/23シーズンはxGが10.10で得点が9とほぼ一致。決定力が標準的であることを示しています。
一方で2021/22シーズンはxG9.81に対してわずか4得点に終わり、期待値を大きく下回りました。決定力不足が課題となり、シュートの精度やゴール前での落ち着きが求められる形でした。逆に2024/25シーズンはxG13.63に対して20得点を記録し、大活躍。
シーズンごとの波が大きいものの、十分に結果を残していると言えるでしょう。
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ブライアン・ムベウモの得点−xGの差分
ブライアン・ムベウモの得点−xGの差分は以下の通りです。
| シーズン | 得点 | xG | 得点−xG |
|---|---|---|---|
| 2025/26 | 1 | 1.09 | -0.09 |
| 2024/25 | 20 | 13.63 | 6.37 |
| 2023/24 | 9 | 9.16 | -0.16 |
| 2022/23 | 9 | 10.1 | -1.1 |
| 2021/22 | 4 | 9.81 | -5.81 |
| 2017/18 | 0 | 0.07 | -0.07 |
得点と得点期待値の差分を見ると、ブライアン・ムベウモの決定力の波がわかります。
2024/25シーズンは+6.37と大きく上振れし、まさにキャリアハイの出来。ゴール前での集中力が際立ち、シュートの精度が大きく向上したことを意味します。
逆に2021/22シーズンは−5.81と大幅に下振れし、得点不足が課題に。差分の大きさは、ポジションがウイングであることも影響していると考えられます。
ウイングはゴール前で決定機を多く得るポジションではなく、クロスやキーパスなど周囲を活かす動きも担います。そのためゴール期待値に対して実得点が上下する傾向が出やすいポジションにムベウモはいると言えます。
通算でxG43.86に対して43得点と、ほぼ期待値通りの成績を残しています。つまり長期的に見れば得点力は安定しており、マンチェスター・ユナイテッド移籍後も活躍を期待したいところです。
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U-NEXTでブライアン・ムベウモを応援しよう【まとめ】
ブライアン・ムベウモの得点期待値（xG）は、シーズンごとに波があるものの通算では実得点とほぼ一致しており、長期的に見れば安定した決定力を発揮している選手です。
2024/25シーズンのように大きくxGを上回る活躍を見せる一方、2021/22シーズンのように期待値を下回ることもありました。ウイングというポジション特性も影響と考えられます。
総合的には、攻撃面で結果を残しており、マンチェスター・ユナイテッド移籍後もゴールとチャンスメイクで期待できる選手だと言えるでしょう。
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なお、当ブログでは久保建英のxGについても解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
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