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サッカーの指標で重要とされているのが得点期待値(xG)です。ゴール期待値とも呼ばれ、シュートがどれほどゴールに結びつきやすいかを数値化した指標で、選手の決定力やチームの攻撃力を客観的に測る指標です。
皆様の中には、
- ゴール期待値って何?
- モハメド・サラーのゴール期待値ってどれくらい?
- 正直、モハメド・サラーってどれくらい評価できるの?
という疑問や悩みを抱えている方はいらっしゃるはず。
そこでこの記事では、モハメド・サラー選手のシーズン別データをもとに「実際のゴール数」と「xG」との差を比較し、モハメド・サラーがどれほどの能力ある選手かを検証します。さらに、xGの意味やデータの出典も整理して解説します。
「得点期待値(xG)」とは何か?

得点期待値(xG)とは、サッカーのシュートがゴールになる確率を数値化したゴール期待値の指標です。ここでは以下の3点について解説します。
- 「得点期待値(xG)」の定義
- 得点−xG の差分の意味
- xGデータのデータ元
「得点期待値(xG)」の定義
得点期待値(xG)は、サッカーのシュートが得点になる確率を0から1の範囲で表す数値です。ゴール期待値とも呼ばれ、シュート位置や角度、距離、使用した部位などの条件から算出されます。
例えば、xGが0.3ならそのシュートは30%の確率で決まることを意味します。
選手やチームの攻撃力を客観的に測るために利用され、海外の主要リーグでは広く普及しています。実際の得点数と比較することで、決定力や得点力の評価に役立つと言えるでしょう。
得点−xGの差分の意味
得点数と得点期待値(xG)の差は選手の決定力を測る数値と言えます。
ゴール期待値より得点が上回る場合は平均的な確率を超えて得点していることを示します。逆に得点数がxGを下回る場合は決定機を逃している、または運が悪かったと解釈されます。
例えば、得点期待値(xG)がシーズン合計で「5.0」の選手が実際に「8ゴール」決めた場合、平均的なゴール期待値を大きく上回り、高い決定力を発揮していると評価できます。逆に同じ「5.0」のxGに対して「2ゴール」しか取れなければ、決定機を逃しているか運に恵まれなかった可能性があり、決定力やチーム状況に課題があると考えられます。
xGデータのデータ元
得点期待値(xG)やゴール期待値は、イングランドのプレミアリーグでは公式サイトに詳細なxGは載りませんが、FBrefやUnderstatで得点期待値を閲覧できます。
スペインのラ・リーガやイタリアのセリエA、フランスのリーグ・アン、ドイツのブンデスリーガも同様にFBrefやUnderstatが主要なデータ元です。
日本のJリーグではFootball LABが独自に算出した得点期待値を掲載しています。いずれもOptaやStatsBombといったデータ会社が提供元であり、過去のシュートデータを基にAIがゴール確率を推定しています。
この記事で紹介する数字はUnderstatのデータを引用して選手を評価しています。
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モハメド・サラーの得点期待値(xG)はどれくらいか?

モハメド・サラーのゴール期待値(xG)はシーズンごとに差があり、実際の得点との比較で評価が分かれます。ここでは具体的に以下の2点を解説します。
- モハメド・サラーのシーズンごとの得点期待値(xG)と実ゴール数
- 得点−xGの差分
モハメド・サラーのシーズンごとの得点期待値(xG)などスタッツ
以下の表では、サラーのシーズン別の得点期待値(xG)、アシスト期待値(xA)、出場データを整理しています。
シーズン | チーム | 出場数 | 得点 | アシスト | xG | xA | xG90 | xA90 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2024 /25 | リヴァプール | 38 | 29 | 18 | 27.71 | 15.86 | 0.74 | 0.42 |
2023 /24 | リヴァプール | 32 | 18 | 10 | 21.94 | 12.33 | 0.77 | 0.43 |
2022 /23 | リヴァプール | 38 | 19 | 12 | 23.34 | 8.72 | 0.64 | 0.24 |
2021 /22 | リヴァプール | 35 | 23 | 13 | 24.36 | 9.79 | 0.8 | 0.32 |
2020 /21 | リヴァプール | 37 | 22 | 5 | 20.25 | 6.53 | 0.59 | 0.19 |
2019 /20 | リヴァプール | 34 | 19 | 10 | 20.66 | 8.73 | 0.64 | 0.27 |
2018 /19 | リヴァプール | 38 | 22 | 8 | 21.79 | 10.47 | 0.6 | 0.29 |
2017 /18 | リヴァプール | 36 | 32 | 10 | 25.14 | 8.34 | 0.77 | 0.25 |
モハメド・サラーはリヴァプール加入以降、常に高いゴール期待値を記録。特に2017/18シーズンは得点期待値(xG)が25.14で、実際の得点は32点に達しています。
以後のシーズンでも、xGは常に20前後を維持しており、得点期待値の安定感は世界的なストライカーに匹敵。さらに1試合平均のxG(xG90)も0.6以上がほとんどで、シーズンごとに安定してゴールを期待できる選手であることが分かります。
プレミアリーグにおいてもFWとして高い数値を残すことは容易ではなく、サラーのリヴァプールの中心選手と言えるでしょう。
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モハメド・サラーの得点−xGの差分
モハメド・サラーの得点−xGの差分は以下の表の通りです。
シーズン | 出場数 | 得点 | xG | 得点−xG |
---|---|---|---|---|
2024/25 | 38 | 29 | 27.71 | 1.29 |
2023/24 | 32 | 18 | 21.94 | -3.94 |
2022/23 | 38 | 19 | 23.34 | -4.34 |
2021/22 | 35 | 23 | 24.36 | -1.36 |
2020/21 | 37 | 22 | 20.25 | 1.75 |
2019/20 | 34 | 19 | 20.66 | -1.66 |
2018/19 | 38 | 22 | 21.79 | 0.21 |
2017/18 | 36 | 32 | 25.14 | 6.86 |
サラーの得点と得点期待値(xG)の差分を見ると、決定力の高さがわかります。2017/18シーズンはxG25.14に対して32得点を挙げ、+6.86という驚異的な数値を残しました。
一方で2022/23はxG23.34に対して19得点と−4.34であり、ゴール期待値を下回る結果に終わりました。差分の変動は、シーズンごとのサラーのコンディションやチームの方針に左右された結果と言えます。
全体的に見るとサラーはxGを上回る傾向が多く、ゴール期待値を超えて得点を量産できるタイプの選手です。ポジションが右ウィングでありながらストライカー並みの数字を記録する点も、他の選手との決定的に違うところです。
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U-NEXTでモハメド・サラーを応援しよう【まとめ】
モハメド・サラーは得点期待値(xG)を安定して記録し続けるFWです。
特に2017/18シーズンのようにゴール期待値を大きく上回る活躍は圧巻で、右ウィングというポジションながらストライカーと言えるほどの決定力があります。
シーズンごとに差分の上下はあるものの、総じてチームの得点源と言えるでしょう。
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なお、当ブログでは久保建英のxGについても解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
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